- 日 時:2025年4月12日
- メンバー:男性9名 女性3名
- 行 程:千畳敷9:20~極楽平10:00~伊奈川源頭10:30~三ノ沢出合11:40~三ノ沢稜線12:50 滑走終了地点14:00~極楽平14:50~千畳敷15:20

朝、千畳敷駅を出た瞬間、目の前に広がるのは真っ白な雪と黒い岩肌、そしてどこまでも澄み渡る青空。日本離れしたスケールの大カールの絶景に、思わず息を呑みました。
気温は高め、風もなく、太陽が容赦なく照りつける中、スキーをザックに固定し、山アイゼンで登高開始。先行者のトレースをたどりながら進みますが、段差が大きく、ところどころで自分なりにステップを切り直す必要も。すでに汗ばむ陽気です。



極楽平に到着すると、御嶽の雄大な姿が迎えてくれました。雪をまとった上半分が、青空に映えて美しい。
さらに足を延ばし伊奈川源頭へ。そこには、乗鞍岳、北アルプス、そして目の前にそびえる宝剣岳の岩稜と、まさに3000m級の山々が織りなす大パノラマ。何度見ても心が震える光景です。



そして、いよいよ滑走。伊那川源流の大斜面にドロップイン!
斜度は中程度。細かいザラメ雪が心地よく締まり、最高のコンディション。中央アルプスのど真ん中で、仲間たちがロングターン、ショートターンを自由自在に描いていく——まさに「滑る歓び」を全身で感じる瞬間でした。
滑り終えたら、三ノ沢出合付近でシールを装着。三ノ沢岳方面の稜線まで登り返します。高度を上げるごとに、駒ヶ岳や中岳がその美しい表情を見せてくれました。
小ピークから再び源流へ滑り込む場面では、できるだけ高度を保とうとトラバース滑走を選びましたが、これが足にじわじわと効いてきて…今にして思えば、素直に一度カールを滑り降りてから登り返したほうが楽だったかも。
最後の極楽平への登り。疲労もたまりつつありましたが、さすが上級メンバー揃い、1時間もかからずに登り切る姿には脱帽です。
フィナーレは千畳敷駅までの急斜面。疲れがピークに達し、ターンするのも一苦労。でも、それすらもこの充実した一日を締めくくるにふさわしい時間でした。
メンバーたちの顔にもさすがに疲労の色が見えましたが、誰もが口をそろえて言うのは「今日は本当に最高だった」。
快晴とザラメ、そして絶景に恵まれた、まさに春山スキーの醍醐味が詰まった1日でした。













































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