2026年4月25日 針ノ木雪渓 日帰りバックカントリー

2026年

山行概要

  • 行動日:2026年4月25日
  • 山域:針ノ木岳
  • 参加者:男性5名、女性3名
  • 山行経過:扇沢登山口7:34~蓮華大沢出合8:40~マヤクボ沢出合11:30~マヤクボのコル13:40~扇沢登山口16:09 

当初は頸城山系・火打山への山行を予定していた。しかし、高谷池ヒュッテが5月1日以降でなければ宿泊利用できないことが判明し、急遽予定を変更。日帰りでの「針ノ木雪渓」山行を実施することとなった。

火打山には12名がエントリーしていたが、一昨年に針ノ木雪渓を経験していたメンバーも多く、予定変更に伴いキャンセルが相次いだ。その後、新たな参加者も加わり、最終的には8名での山行となった。


4月25日(土) 晴れ

扇沢登山口で登山届を提出し、行動開始。

今年は残雪が少なく、スタート直後は雪がつながっておらずシートラ(板を担いで歩行)で進む。3つ目の堰堤を越えたあたりでようやく雪がつながり、シール登行へ切り替えた。しかし、4つ目の堰堤では再び雪が途切れ、スキーを担いで通過することになった。

蓮華大沢出合から見える大沢小屋周辺も、例年とは異なりほとんど雪がない状態。今年の雪解けの早さを実感する。

大沢を過ぎると徐々に傾斜が増し、「のど」と呼ばれる狭い区間ではかなりの急登となる。しかし、参加メンバーは経験豊富な上級者揃い。ジグを切らずに直登で突破していく。

さらにマヤクボ出合を過ぎると傾斜は一段と厳しくなり、ここからはジグを切りながら慎重に高度を上げる。上部ではシートラへ切り替えた。

この頃には疲労も蓄積し、足が悲鳴を上げ始めるメンバーも出てくる。最終的にマヤクボのコルまで到達できたのは5名だった。

しかし、コルからの景色は圧巻だった。

目の前には剱・立山連峰、蓮華岳、鹿島槍ヶ岳が広がり、その足元にはエメラルドグリーンに輝く黒部湖。苦労して登り切った者だけが味わえる絶景が待っていた。


マヤクボカール滑走

いよいよ滑走開始。

マヤクボカール上部は急斜面ながら、広大なオープンバーンが広がり、爽快な滑走を楽しむことができた。

出合付近には小規模なデブリ帯もあり、ライン取りには注意が必要だったが、雪渓ならではの開放感の中で気持ち良くターンを刻む。

一方、「のど」付近まで下ると状況は一変。デブリ帯が斜面を塞ぐように現れ、右岸側の細かなトラバースを繰り返す展開となった。

疲労した足腰にはかなり厳しく、ペースも徐々に低下。それでも最後のシートラ区間を乗り越え、全員無事に扇沢へ下山することができた。

下山後の参加者の表情には、大きな達成感と満足感があふれていた。


総括

今回の山行では、

  • 日帰りで標高差1400mをこなすロングツアー
  • 残雪期特有の雪切れへの対応
  • 急斜面での登高技術
  • 長時間行動を支える体力と脚力

など、バックカントリーに必要な総合力が求められる内容となった。

雪不足の影響で下部は歩行区間も多かったが、上部雪渓では針ノ木らしいスケール感のある滑走を十分に楽しむことができた。

急遽予定変更となった今回の山行だったが、参加メンバーの技術力・体力が揃っていたことで、おおむね計画通りに行動することができた。

一方で、CL(企画者)はシーズン中の怪我によるトレーニング不足もあり、最上部まで到達できなかったことが心残りとなった。

それでも、春の北アルプスを満喫できた、充実した一日となった。

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